映画「ワンネス」 ブルマの少女

2013/08/21 8:32 AM

 中学二学期後半になると志望校を決めなければなりません。
 言っちゃいますが、中学での僕の成績は良くて、偏差値ではトップの高校を楽に狙えました。
 それでも何を思ったのか、高校巡りを始めます。
 5カ所回るので3日かかりました。
 だって僕は田舎に住んでいたので、それらの高校まで往復1時間半かかったからです。
 偏差値順に回りました。
 どれもこれも「ああ、こんなもんか」思う高校でした。
 可も無し不可も無し。
 みんなマジメに下校している風景でした。
 ところが最後に訪れた高校で・・・
 正門にブルマ姿の女子高生が現れたのです。
 バレーボールが転がってきたので僕は拾い、その子に渡しました。
「ありがとう。君、高校見学?」
「そうだよ」
「この高校、来なよ!」
 ピッカピッカの笑顔です。
 下はピッチピチのブルマです(爆)
「うん!!」
 帰り道、僕はルンルンでした。
 ずっとコニコニして帰りました。
 翌日、校長に呼ばれました。
「森田君、志望校を落としたんだって? なんで三ランクも落とすんだ? 理由を言いたまえ」
「えーと、ブルマの少女が・・」
「ブルマぁぁぁ?」
 今僕は61歳ですが、僕の頭からまだ抜け出していません(爆)。
 あれは天使がブルマで登場して僕を試したのではないでしょうか?
(続く)


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コメント

  1. なんしぃ より:

    高校は中学という過去の出来高の成績で決めるもしくは決まると思い込んできました。しかし森田君は現地におもむき調査されたのだと思いました。この行動は過去の出来高や過去の情報だけを使ったものではないと感じました。普段我々は過去の出来高しか見ていないのだと思いました。過去の経験則しかデータにしていなかったのだと思いました。今という時を大切にしていなかったと感じました。森田君は今ということをとても大切にしているように感じました。そして過去がどのように栄光があってもそれをなかったことにできる人であるように感じました。今しかないを感じました。そして今というのは未来情報も含まれている感じがしました。今は過去の結果ではなかったのだと感じました

  2. まるこ より:

    トップを狙えるのに高校巡り。まずこれがすごいと思いました。森田君は既に中二の時点で上を目指していなかったのだと思いました。普通は逆じゃないかと思います。上を狙っているから、上のことしか考えない。多くの人はそうやって少しでもランクを落とさないようにがんばるのではないかと思います。中二の少年に高校生のお姉さんのピッカピカの笑顔だけでも相当刺激的です。そこにピッチピチのブルマを加えられたら、その衝撃はかなりのものだったと想像します(笑)とは言っても三ランクです。一般的に考えると自分の将来がかかった大事な進路です。常識的には、学校の先生だけでなく親の反対なんかも受けそうです。それでも森田君はブルマのお姉さんが「おいで」と微笑んでくれた学校だったのだと思います。偏差値という山の高さを測る数値も学校選びの一つの基準です。というか、世の中的にはほぼ絶対的と言ってもよい基準だと思います。でも森田君はもっと大事な何かを感じていたのではないかと思いました。それは「生」なのではないかと思いました。科学部での活動、高校見学でのブルマのお姉さんとの出会いと志望校の決定。いずれも森田君は「生」を選んでいるように思います。「生」を味わい楽しむ森田君の姿がとてもいいと思いました。

  3. えり より:

    こんな風に誰かの笑顔で何かを決めたことがあっただろうかと思います。いつも急かされて決めてしまい、その時は周りを見ていないような気がします。もりけんさんのホームページをおとずれるようになってから笑うのがより好きになりました。次は誰かの笑顔で決めることをしてみたいと思っています。

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