映画「ワンネス」 神父さん登場・愛って何?

2013/09/03 7:08 AM

 
 きょうから上智の話をします。
 上智には学生全員が受けなければならない必須科目がひとつだけありました。
「人間学」という名前ですが、実は宗教学です。
 神父さんが教えます。
 私が入学した理工学部・電気電子工学科にも神父さんが来ました。
 ヨーロッパ出身でちょっと訛った(なまった)日本語でしゃべる人でした。
「ワタシハ、スペインデ、ウマレマシタ」
(笑)
 でも外人の神父さんだから本場のキリスト教を教えてくれるに違いありません。私は購買部に行き、聖書を買いました。だって聖書は絶対に必要だと思ったからです。
 しかし…、私は四年間の在学中に沢山の宗教学を履修しましたが、一度も聖書が使われたことがありませんでした。
 これがプロテスタントとの違いらしいです。
 カトリックは聖書を使って授業をしないのです。
 神父さんは神と繋がっているから、独自の展開ができるらしいのです。
 明日から愛についての話をしますが、かなり面白いと思います。
 愛についての概念が、変わると思います。
 少なくても私の一生を変えてしまう授業だったのです。
 ところで今のあなたにとって、愛って何ですか?


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コメント

  1. 浅葱色の苔 より:

    言葉や行動で、自分と自分以外に、枠を嵌めたり嵌めようとないこと。けど、これが難しい。

  2. まるこ より:

    宗教学を「人間学」と名づけて必修科目にされているのがとても面白いと思いました。「神とは何か?」を考えることは「人間とは何か?」を考えることでもあるので「人間学」と名づけられたのかなと想像しました。その名前からして、とてもすそ野を広げる科目だと思いました。頂上を目指す科目ではないのだと思います。そんな科目を上智大学では全学生に対して必修にして大学教育の礎とされているのだと思いました。一度も聖書が使われなかったというのも驚きです。キリスト教=聖書というイメージがあります。それはプロテスタントのことでカトリックは神父さんがご自分で神を語られるのだと思います。ということは、どんな神父さんと巡り合うかによって語られる神の性質が微妙に違ってくるのかなと思います。完全に聖書に根ざしていれば、ある程度同じような内容に収斂してしまうのかもしれないとも思います。「愛ってなに?」を考えて、愛とは誰にも気づかれずにそこにあるものという言葉が浮かびました。普段はその姿を陰に潜めていて、ふとした瞬間に微かなそよ風のように肌に触れていることに気が付いてハッとする。そんなときに愛と呼びたくなるような感情を持つような気がしました。でも本当のところ愛とは何か、全く分からないです。とてもよく使われる言葉なのに、ちゃんと考えたことがありません。「人間学」のお話を伺って考えてみたいです。

  3. まりん より:

    人間学という宗教学なのに、聖書を使わない授業に驚きました。聖書からイメージする愛は、自分とはかけはなれた畏れ多いものです。でも、森田さんの一生を変えた授業で、愛の概念が変わる授業。。。とってもすごいです。改めて愛とは何か?と聞かれてみて、言葉にならなかったり、詰まってしまうこと自体、すごいものをイメージしてるからです。そんな思いこみがガラガラ崩れるような授業をこれまで受けた事ないなって思いました。

  4. こはな より:

    カトリックの神父さんはキリスト教が丸ごと自分の中に入っているのだと思います。もりけんさんは人間学を習う前に自分で購買部に行き、聖書を用意していたのがすごいと思いました。上智大学でどんな授業をしているかとか、どんな内容をお話されていたのかを聞けるのはすごいことだと思います。愛は何か?今の私にとっての愛・・やっぱり知りたいことです。そして自分でこれが愛って言いたいです。

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