映画「ワンネス」 『低予算映画を大作に変える撮影術4』…無意識の知覚

2013/07/23 7:10 AM

20130417115548DSC05920レールの三脚s 
 レールの上に三脚が載っています。
 これにカメラを置いて俳優に近づけます。
 レールは約3メートルです。
 それを50秒かけて近づけます。
 最初、NGを出してしまいました。
 三脚を押すスピードが速すぎて、40秒くらいで終点まで達してしまったのです。
 何が言いたいかといえば、観客になるであろう皆さんは、意識では、近づいていることが知覚できないと思います。
 これが大事なのです。
 意識できないからこそ、このシーンは素晴らしいものとして感動するのです(おそらく)。
 実は私たちの実生活でも同様です。
 心を動かされるものは、たいてい無意識の領域だと思います。
 多くの人は「意識を高める」と言いますが、無意識も大事にして下さい。


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コメント

  1. まるこ より:

    なにかとても考えさせられました。私たちは意識できるから感動するとどこかで勘違いしているのではないかと思いました。仕事なんかでも「意識を高めよう」という言葉はよく使われると思います。同じようによく使われるのは「感じる心を鍛えよう」とかです。でも森田さんの指摘のように意識できないからこそ感じるのであれば、「意識を高める」とか「感じる心を鍛える」というのは、何かが違う。そう思いました。まだまだなにも分かっていない無意識のことですが、大事にしたいと思いました。

  2. さよ より:

    意識と無意識ってもはやボ-ダ-ラインがわかりませんが、けっこう無意識も見えかくれしてるような…楽しくさえあります!この人こうなんダーとか(*^-^*)人って違うと思うし…それでいいと思うんです。

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