この写真は何をやっているかといえば、片方からの撮影が終わり、もう一方からの撮影のためにレールを敷いています。
つまりレールで撮るのを採用したために、スタッフはとても大変でした。
でもそれ以上に大変なのが俳優でした。
もともと時間が無くて、しかも準備に手間取っているので、NGへのプレッシャーは高いです。
もっと言えばですね、このシーンは『経験前』と『経験後』があるのです。
映画の始まりと、映画のエンディングに登場します。
主人公が色々なことを経験して、再び時間が戻ります。
その変化を出すのが校庭ベンチシーンです。
そしてレールは一本しかないので、一方方向から『経験前』と『経験後』を撮り、レールを敷き直して『経験前』と『経験後』を撮ります。
俳優にとっては時間が行ったり来たりします。
けれど、俳優の演技にNGはありませんでした。
みんな一回でオーケーでした。
事前の三日間のリハーサルのとき、毎日このシーンの演じ分けを練習したからです。
パターン化されていました。
さて、これを読んでいる皆さんは、一瞬一瞬を創造して生きているでしょうか?
新しいことにワクワクしながらクリエイティブに生きているでしょうか?
もしそうだとすれば、何て言おうかな・・。
いちいち自分に立ち返り、意識を優先させると、何かを失うような気がしてなりません。
ただでさえ時間が足りない中、こうやって一本のレールを敷きなおして撮影されたということに感動しました。敢えてハイリスクな方法を採用され、みなさんで時間内に完了されたのだと思います。映画の始まりと終わりに使われるとても重要なシーン。ただでさえ俳優さんのプレッシャーは高かったのだと思います。でも事前の入念なリハーサルがあってNGは出されなかった。「パターン化」という言葉がとても印象的に響きます。考えてみれば私たちの日常生活も「パターン化」されていると思います。ほとんど全てを無意識で行なっていると思うからです。「パターン化」がこのシーンのOKに繋がったように、私たちの生き方も「パターン化」によって全体と一つになって動いているような気がします。
意識をもたなきゃいけない場面もありますが、意識を超えた時パワーを発揮するものはありますよね。スピリチュアルは特にそうかもしれませんが…中には意識でもつながる人も…そういうは潜在が人と違うかもです。例えば…それこそパターンですか?…それって訓練ってことなのかなと思います。…訓練の先の無意識につながるのは確かにあると思います。意識があるうちはなかなか…って経験もありますね(・-・*)