意識と無意識 1

2013/02/11 8:01 AM

20130210094706IMG下条氏による意識と無意識のページの図 
 この図はカルフォルニア工科大学教授下條信輔博士が書いた『サブリミナル・インパクト(ちくま書房)』に載っていました。
 元々はフロイトの考え方です。
 フロイトは意識と無意識を分けて考えていました。しかし両者を接合するものとして中間に前意識というものを置きました。下条さんはこの部分が非常に重要だと言っています。
 
 映画「ワンネス」でも同じことを言おうとしています。
 下條さんは「新発見は前意識から生まれる」と書いていますが、私流に言い換えれば「新しい気づきは前意識から生まれる」です。
 
 意識を高めろとよく言われます。けれど私は、意識を高めるだけではなく、無意識との接合も重要だと思っています。
 
 本には次のようにも書いてあります。
 
「どちらかというと、フロイトにおいては無意識の世界の方が、抑圧された願望に彩られて怪物的です。だからこそ意識との間に番人が必要だったわけです。これに対してユングはほとんど逆です。無意識は魔物のような怪物ではない。無意識という自然物よりも意識のほうがむしろ魔物的であり、より倒錯していると考えていたふしさえあります」
 
 しかし映画「ワンネス」では意識と無意識を同等に扱います。どちらが魔物的かという比較はしません。
 
続く。


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コメント

  1. keiko より:

    この本を2か月位前に買っていましたが、実はまだ読んでなかったです。私も意識や無意識とかそういう言葉を使って物事を考える時があります。でも、「前意識」という言葉は今まで知らなかったと思うし、そういう部分を意識してなかったと思います。もしかしたら、前意識とは、意識と無意識を意識で接合する部分なのかなと思います。

  2. なんしぃ より:

    今までは無意識の方が素晴らしいのではないか、意識はあんまり良くないものなんじゃないかと考えてきましたが、無意識も意識も両方が対等でどちらが上とか下とかないどちらも必要であるように感じてきました。その両方が接合したときに新しい気づきが生まれるということは父も母も両方必要男も女も両方必要、その両者の接合が新しい情報や新しい生命を生む感じがしました

  3. yuyu より:

    スピ系では無意識が偉くて意識を高めるのだと思います。しかし、この世的には、セルフコントロール、フロイトのように意識の優位性が重要視されていると思います。
    ワンネスでは、同等なのだと思いました。

  4. まりん より:

    意識と無意識の中間にある「前意識」がとても重要なのは、意識と無意識をつないでいるからなのだなと思います。それを言葉で伝えてくれるのが下條さんの論文で、同じコトを映像として伝えてくれるのが森田さんの映画「ワンネス」なのだと思いました。どちらが優位かどうかじゃなく、「同等」で、「前意識」の接合部分を大事にしてるのが「ワンネス」というタイトルにもぴったりだなって思います。

  5. ポット より:

    太極図を考えています。陽中の陰、陰中の陽が、下條さんの前意識の波動形の動きの様に感じました。
    新しい映画を楽しみにしています。

  6. 小町 より:

    無意識は意識と同等なのが、今までになかったと思います。無意識が魔物というのも偉いというのもないし、それは意識だって、同じなんだというのが素敵だなと思います。前意識があるから意識と無意識が分離しないし、新しい気付きが訪れると思います。ワンネスはそのことを言っていると思います。

  7. みっく より:

    フロイトとユングは意識と無意識に対して正反対のことを考えていたんだと思います。でも「ワンネス」では同等に扱うんだと思います。比較しない・・ということそのものが、すごく「ワンネス」って感じがします。どちらも大事でつながってる・・という感じがするからです。そしてその「前意識」はその二つをつなぐ大事な役割をしているんだと思います。

  8. moka より:

    「ワンネス」では、意識と無意識を同等に扱うんだと思います。フロイトとユングは、正反対のことを思っていたんだと思います。下條さんは、前意識が重要だと言われていて、もりけんさんも「新しい気づきは前意識から生まれる」と思われているんだと思いました。

  9. 和佳 より:

    なんか唐突に感動しました。意識を高めようという言葉には…怪物を底上げしたり引っ張りあげたり…なんかそういう調教というか的なのがかくれてたのではないかな…とおもうのですが…どうもお話を読んでて…この前意識の波波は…そういうこといってるのではないようだと思いました。映画「ワンネス」ではこれらを同等に扱うのですね。なにか意識も無意識も完璧なのだというような…これは凄い画期的なお話だと思いました。なんか…すごくホッとしたあっ自分 今が(今だって…昨日のお話おもいだされます)オールオッケーじゃんみたいな…楽しい気持ちになり…手放しで拍手したいきもちです。

  10. こはな より:

    とても面白かったです。接合部分の前意識は、FBでもりけんさんが書いていた「1でもあり、0でもある」シリーズの、火星の波うち際を思い出しました。新しい気づきは陸地と海が混じり合う、寄せては返すあの場所なのかもしれない・・そう思いました。映画「ワンネス」は意識も無意識も魔物的かどうかの比較はなくて、同等に扱われるのだなと思います。意識と無意識の事をそのまま知りたいと思いました。

  11. 桃有 より:

    無意識はピラミッドの形の土台のとても広い部分で、意識は先端のほうのほんの小さい部分になっているなと思います。前意識はその二つをつなげるとても大切なところなのだなと思いました。意識と無意識のどちらかを魔物的と考えると、それを抑えようとすることが必要になってきそうですが、ワンネスでは、そういう比較がなく、どちらも同等なものとして扱うのだなと思いました。

  12. kei より:

    意識は選択する行為ができるので魔物が存在しやすと思ったりします。無意識は選択する行為すらできず刻々と変化を続けます。制御できない自然の流れのような気もします。意識は無意識の影響をたえず受けます。その選択する行為すら決まっているかもしれないと考えると。意識すら無意識と同様に乱れることのなく刻々と変化をしているかもしれません。意識に魔物が存在する考えは、どこか無意識をコントロールできる部分があるかもしれない上位存在、と思う考えだと思います。意識すらコントロールでききていないと思うと、意識と無意識は同等に扱う必要があると思いました。

  13. どせい より:

    もりけんさんは「新しい気づきは前意識から生まれる」と考えられていて、無意識と意識との接合が重要だと考えられているのだと思います。
    「意識」と「無意識」について、フロイトとユングはその捉え方が逆ともいえますが、映画「ワンネス」では、両者をを同等い扱うのだと思います。
    どちらが魔物的という比較はされなくて・・・同等に扱ってもらうというのは、どちらに対しても信頼していて、両方とも認めているのではないかと思います。

  14. yk より:

    意識と無意識どちらかに優位性を持たせると両者が分断されて両輪の駆動は、アンバランスになるように思いました。どちらも重要なのだと思います。
    そしてそれらを接合する部分前意識は、何かどちらの共通情報を内在しているかのように思いました。どちらでもあるつながり、ワンネスなのかなと思いました。

  15. まるこ より:

    どちらが魔物的かという考え方はとても西洋的だなと思いました。天使と悪魔のようでもあり、意識と無意識をそれぞれ個として捉えて、どちらが優位かという考え方のように見えます。しかし「ワンネス」的な考え方だと、個は「つながり」の基でしか存在できないのだと思います。なので、どちらが優位かという議論は、「ワンネス」的視点からすると、とても上位な議論だと思えます。「新しい気づきは前意識から生まれる」というのは、まさに「つながり」に焦点が当たっている考え方であり、とても東洋的だと思いました。

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