教科書の続きです。
『自分の生命を与えることによって、人は他人を豊かにし、自分自身の生命感を高めることによって、他人の生命感を高める。もらうために与えるのではない。与えること自体がこのうえない喜びなのだ。だが、与えることによって、かならず他人の中に何かが生まれ、その生まれたものは自分にはね返ってくる。ほんとうの意味で与えれば、かならず何かを受け取るのだ。与えるということは、他人をも与える者にするということであり、たがいに相手の中に芽ばえさせたものから得る喜びを分かち合うのである』
教科書の中では大好きな文章のひとつです。
愛する人は相手を自動的に愛する人に変えてしまうのです。
愛が生命力の表現だと知りました。この生命力を表現するだけで自然と与えることになっていると感じます。よくいう○○のためが愛では無かったと思いました。与えているって、思わないうちに与えるのが愛なんだと思います。あなたのためだからでは、相手も愛にならないのは自分が愛を与えていなかったからだと思います。愛が本当の意味で与えるだけなんだと思ってきます。ジーーーンときます。
ただ与える・・ということのすごさをとても感じました。与えることそのものが、与えてるものにとってもこの上ない喜びであり、そうして与えたものは、相手の中に何かが生まれるのだと思います。自分の中に息づいたものは、相手の中でもまた息づくみたいに思います。そして相手の中に息づいたものが生まれたら、相手もまたそれを与えたくなるのだと思います。こちらがそれを望まなくても、相手は与える人になるんだと思います。なんて素晴らしいことだろうと思います。見返りとかとは全然違います。上智の全学必須の授業で使われた教科書は、本当にすごいです。
とってもキました。この文章に出会うことができたのは、もりけんさんのおかげであり、G神父さん、さらに著者さんのお陰です。読んで、これほど心底響いてくる文章はないです。自分そのものを表出することは愛そのもので、自分のためです。自分に息づいてるものを与えたときにその相手には何かが生まれる、そのことにとても感動しました。そこには生命と生命の深い共鳴みたいなのを感じたからです。誰にでもあてはまるし、どんな条件も抜きで生きることそのものだけから生まれてくるものです。とっても深く胸にしみこんでくる文章です。
何度も読み返しました。すごい言葉だと思いました。自分の生命感を高めることが何よりも大事であること。見返りのために与えるのではないこと。与えることそのものが喜びであること。その結果はどうでもいいこと。しかしこのように与えられた愛は、意図せずに相手を愛に変えてしまうこと。今まで生きてきて何度「愛」という言葉を聞いたかわかりません。でも、こんな「愛」の性質を表している言葉に触れたのは、これが初めてです。「自分の生命感を高める」という言葉がすごくいいと思いました。これってようは「自分を思いっきり生きる」ということなのだと思います。あるがままの自分を思いっきり生きてそれを表現すれば、周囲の生命感を自動的に強めることができるよ、と言われているのだと思います。愛することは何も難しいことではないのだと思いました。みんながそれぞれの命を思いっきり生きて表現するだけで、みんなの生命感が自動的に強まるのだと思います。この自動的にというのが、ほんとうにすごいと思います。愛するという行為も自動詞であり、決して他動詞ではないのだと思いました。
愛は相手を愛に変える・・すごい素敵な言葉です。自分の喜びが、相手の中でも何かを生み、相手も与えるひとになる・・だから相手にとっても喜びなのだと思いました。本当に素敵なフレーズだと思います。
「もらうために与えるのではない、
与えること自体がこのうえない喜びなのだ」
にグッときました。
そして、与える結果として
「相手をも与える者にする」ところが
いいなと思いました。
さらに、愛する人は相手を「自動的」に
愛する人に変えてしまうところが
スゴイです。