映画「ワンネス」 愛は犠牲ではない

2013/09/22 7:23 AM

 
 教科書の続きです。
「与えることは犠牲を払うことだから美徳である、と考えている人もいる。そうした人たちに言わせると、与えることは苦痛だからこそ与えなければならないのだ。彼らによれば、犠牲を甘んじて受け入れる行為にこそ、与える美徳があるのだ」
 はい・・。
 自分の中を愛で満たしてから人を愛するという論理の中にもこれは感じられます。
 なぜ自分を愛で満たさないと人を愛せないのでしょうか?
 それはたぶん、与えるということの誤解から来ているのかも知れません。
 なぜなら自分の中に愛が満ちていないと与えることすらもできないと考えがちだからです。


シェアしましょう !



コメント

  1. どせい より:

    与えることは犠牲を払うこと・・・という考え方でいくと、与えることは、「苦痛」になってしまうのだと思います。これは、いくら美徳といえども・・・だんだん、つらくなっていきそうです。自分の中を愛で満たしてから人を愛する・・これも同様の論理なのだと思います。これは、「与える」ということに対する、「誤解」から来ているのだと思います。だから、本当は、全然満たされていなくても、与えることはできるのだと思います。余分に持っていなくても、与えることはできるのだと思います。

  2. Anne より:

    愛は犠牲を払うことはしないのだと思います。心でも体でも痛みを負うことは辛くて嫌なことだと思います。その辛い痛みに意味がないなんて納得がいかないのかもしれないと思いました。その痛みの代償に見合うものとして、愛(犠牲の上の愛)という美徳の行為を結びつけたのかもしれないと思いました。
    人に与えるにはまず貯めてからでないとあげられないと、色々な面で思っていると思いました。与えるということをずっと誤解して生きてきたのかもしれないと思いました。

  3. 小町 より:

    愛を思いっきり誤解していたかもと思いました。自分の中に愛が無いことに悩んだことがあって、愛を提供できないし、したくないこともある自分がエゴに思えた時期もあったと思いました。人を愛するって、難しいと思ったのは自分を犠牲にしないといけないだったと、このことを今知って、ホッとしました。愛は犠牲を伴っていない、もっと違うものって気がして、楽しくなってきます。

  4. まるこ より:

    愛が犠牲の上にしか成り立たないのであれば、とても辛いものになると思います。でもこれを美徳と見る見方は辛いからこそ愛だという考え方なのだと思いました。そしてそもそも与えることは何かを犠牲にすることだと考えることもおかしいのではないかと指摘されているのだと思います。与えることの誤解が愛と犠牲を結びつけているのだと思いました。与えるとはどういうことかを考えることが愛することと関係しているのだと思いました。

  5. こはな より:

    教科書の最初に書かれていることは、犠牲を払い苦痛をもらっていると思います。昨日の文章に、もらうことではないとありましたが、だからこれは愛ではないのだと思います。ここに書かれている愛は、犠牲ではなく、もりけんさんが書かれたように、愛で満たしてからという準備も何かも必要ないことなのだと思います。条件がなくてできるのが与えるなのだと思います。すごいことが書かれていると思いました。

  6. みっく より:

    犠牲を伴い、苦痛を感じるところに、愛を与えている実感を持つとすれば、それはとても自己満足の世界に思いました。相手にしてみれば、自分のために犠牲になっている人を見るのは悲しいし、それを押し付けられても、嬉しくないと思いました。被害者意識にも近い気がします。自分を犠牲にすることは、相手に愛を与えてるのでなく、自分に愛が欲しいという表れみたいにも思います。
    自分が愛で満たされてないと相手に愛を与えられないということになると、愛で満たされてない自分を否定したり、愛を求めてしまったりしてしまいそうだと思います。
    与えるということの誤解・・というのを考えました。持ってないと与えられないとか、愛というものの量やかさを測れると思ってたのかもと思います。そうではなくて、相手との関係の中で愛があるような感じがしました。

  7. まりん より:

    なぜこんなにも心の中を見透かされてるくらいに、ズバッと核心を突けるんだろうって思います。めちゃめちゃ当たってます。愛は与えることで、それが犠牲であり、だからこそ美徳であるという価値観をずっともってきました。だから、自分は愛がないと思いこんできました。でも、そもそも愛とは犠牲でも困難でも美徳でもないんじゃないかという問いを持ったことなかったです。私は、愛について何も知らないまま誤解ばかりを重ねてきてるんじゃないかって思いました。

© 2015 森田健 All rights reserved.