映画「ワンネス」 愛は与えるもの

2013/09/21 8:32 AM

 
 このシリーズは、上智の全学必須の授業の教科書を使っています。
「人間学」という名の宗教学です。
 教えるのは神父さんです。
 教科書の続きには次のように書いてありました。
「愛は何よりも与えることであり、もらうものではない。与えるとはどういうことか。この疑問に対する答えは単純そうに思われるが、実はきわめて曖昧で複雑である。一番広く浸透している誤解は、与えるとは、何かを犠牲にすること、という思いこみである。貯め込むといった段階から抜け出していない人は、与えるという行為をそんなふうに受け止めている」
 はい、言えてます。
 自分の中の何かを犠牲にすることだと勘違いしている人はいると思います。
 貯め込むという言葉で思い出すのは「自分の心の中を愛で満たして相手に与えなさい」とかいうフレーズです。この教科書によれば、自分を愛で満たす必要など無いのです。


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コメント

  1. まりん より:

    愛について、まだまだ誤解してることを突きつけられるような文章で、とっても衝撃受けてます。愛を与えることの前に、前提として愛に満たされてるという条件つきで考えてるから、犠牲という誤解が生まれる。グサッときました。愛とは何か?全然わかってないです。自分が満たされたり、自分にため込む愛を与えること、という発想自体がおかしいってことに今はじめて気づきました。そんな愛は日常ではなくて、特別な「何か」だからです。「今ここ」にはない愛です。与える前に、自分のことで頭がいっぱいな愛です。だから、犠牲と結びつくんだと思います。愛は技術か?というのもここではじめて出会った問いだけど、これほど愛について誤解してる核心を突いた問題提起にも出会ったことなかったです。

  2. みっく より:

    犠牲で思い浮かべるのが、あなたのため・・という言葉です。同じ「与える」でも、あなたのためにこんなに頑張ったのに・・とか思ってしまうのと、まったくそういうのを思わないのとではずいぶん違うと思いました。そして教科書では、何かを犠牲にすることが愛というのは誤解だと言ってるのだと思います。あなたのため・・と言われたとき、愛を与えられたはずの相手も、逆にエネルギーが奪われそうな気がします。愛は貯め込んだものを相手にあげるものでもないのだと思いました。愛は与えることで、もらうものではない・・というのも考えました。愛が欲しい・・という言葉も良く聞きます。愛はもらうものでなく、貯め込むものでもない・・ただ与えるものなんだ・・と思います。

  3. まるこ より:

    「貯め込む」ということと自己犠牲ということが、こんな風に繋がっているとは考えたことなかったです。貯め込んだり満たしたりしたものを相手に与えるのだとすれば、当然、自分の分が減ります。それが「犠牲」と呼ばれるものなのだと思います。でも、それが愛することだとすれば、凡人にはとても続けられそうにないです。だって、どうしても自分は自分の持っているものをこんなに与えているのに・・・という気持ちが起こってきそうです。しかも受け取る側も、相手の「犠牲」を伴って与えられた愛を手放しで喜んで受け取れるかどうか、考えてみれば疑問です。広く誤解されて浸透している方法以外に、愛を与える方法があるのだと思いました。自分でももっと考えたいです。

  4. Anne より:

    愛は貯めるものでもなく、貯まった愛を他人に与えることでもないのだと思いました。愛を貯めるには、愛を他から受け取ることで、受け取ることを期待することになるのかと思いました。
    愛以外でも、良いことをすればいつか自分に良いことが返ってくると思っていると思います。期待の気持ちがあれば、たとえ本人が意識できていなくても犠牲となるものがあるのではないかと思いました。
    愛は満たしていなくて良いもので、「今」なのだと思いました。愛は瞬間的に自分を周囲にリリースすることなのだと思いました。いつもゼロに戻るとか、「スープ①」の表紙の女の子みたいに、いつもスタートラインということが少しわかった気がしました。

  5. こはな より:

    この教科書によれば、与えるものが愛なのだと思います。もらうことではないのだと思います。その与えるは、自分の中の何かを犠牲にすることではないのだと思います。何かが無くてもできる与えるなのだと思います。教科書に書かれていること、すごいです。

  6. 小町 より:

    自分を愛で満たす必要は無いに本当に安心します。愛が努力だと思っていたからです。自分に差し出すものがないと思い込んでいました。あるいは与えられる資格が無いとかを思ってしまっていました。愛の本質を今まで知っていないと思っています。こうやって知ることが出来て、嬉しくなってきます。いつも内面を見つめていて、それは愛じゃないんだと思いました。

  7. 和佳 より:

    急に…うお〜ってなってる夕方です。セミナーでは愛に関するお話を生で伺って感激でした。有難うございました。そしていま…モリケンさんとのお話会が思い出されてます。(またサイトに感想入れますね!)「与える」ってなんかすごくない?!って鳴ってます。私はもりけんさんのいいことがあったらお祝いするお話をおもいだしてます。お昼には…ほんとうの意味で与えれば必ず受けとるというお話がありました。なんていうか…森田さんは外応バッシバシではないかとおもうのですが…それはもう鶏が先か卵が先かぐらいの状況なんじゃないって思いました。やなことあったら十分がっかりする…というお話もとてもおもしろかったのです。えと…なんていうのか凄く興味深い時空と私達の関係なんだって感じてます。なんかとっても興奮してます

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