映画「和」 敗北することが勝利に向かう

2014/04/27 8:51 AM

  
 初めて大きなスクリーンで見て、僕の感想も沢山沸き起こりました。
 昨日は、次のように書きました。
『戦争は無くならないとインタビューに答える人たち、戦争は宇宙のルールですとまで言い切るトラさん・・・この部分をカットせずに出せたんだ・・と感動したのです。
そして自分のトークの内容を思い出し「これは僕がカットしなかったのではなく、僕の無意識を操作している神がカットしなかったのだ」と思いました』
 これは敗北を意味します。
 戦争は宇宙のルールであり、無くならないと言っているからです。
 でも映画はラストに向うところで意識を手放し、無意識に任せろということを表現します。
 富士山をバックに自由自在に飛ぶグライダーは、勝利に向かう道もあると言っているようです。
 神様からどんどん離れ「自立」することで勝利を得ようとした人類は、このことにまだ気づいていません。
 戦争は続き、ひたすら敗北の道を突き進むでしょう。
 しかし映画に登場する人たちは遊びでやっているひとたちが多いです。
 アマチュア無線、空手、グライダー・・。
 私が乗っている車ツインも遊びとして登場します。
 遊びでやっている人たちは360度開いていると思います。
 そこに「目的」は無いからです。
 つまり無指向性です。
 これがもしかすると戦争を無くする方向に人類を導く・・かも。


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コメント

  1. 小町 より:

    人間はこれまで達成できると信じてきたと思います。神に勝てると思うことを成し遂げたいがあったと思います。戦争は無くならないは私の中にも人間は弱いままでいいとなってきました。神様のフトコロに飛び込むことで自由を得る、それはグライダーのようなんだと思いました。自力で飛ぶと地面からすごい力を必要としてしまいます。でも風任せならものすごく広い世界が待っていると思います。遊びだからどこでもいいと思えてきます。アンテナも無指向性を知りました。映画「和」のシーンのツインの走り、可愛かったです。

  2. どせい より:

    森田監督が、自ら作った映画でありながら、その映画を見て「敗北」を感じられているというのが・・何ともすごいことだと思います。だって、監督が作った映画です。もし、映画に脚本というのがあるとしたら、その脚本を書き直せば、いくらでも「勝利」することはできると思います。ですが、それは自分の意思になってしまうのかもしれないです・・。この映画は、監督自らが、自分の意思を手放して、全体に対して開かれたことで、宇宙のルールが見えてきたのだと思います。

    映画は、戦争はなくならないという、「敗北」の結果だったと思います・・。ですが、同様に、ラストのグライダーの様子から、「勝利」に向かう道もあるかもしれないと考えられたと思います。それは敗北することが勝利に向かうという、逆説的な仮説なのが・・・すごいです。だって、これまで人類は、目的に向かって進んでいき、それをゲットすることが「勝利」だと考えてきました。そういう勝利の概念を捨てることが・・もしかしたら、敗北を回避することに繋がるのかもしれないのだと思います。ですが、それは同時に、一体何が勝利で、何が敗北なのか、これまでの概念が崩されてくることだと思います。

  3. こはな より:

    宇宙のルールで戦争がなくならない・・のに、無くそうとするのは無理だと思いました。ほんとは「自立」したこともなくて、いつも大きなルールの中で生きていて、自分で何かをした気になったりしているだけで、全然自分ってほんとに何もしていないと思います。それさえも気づかずに生きている気がします。めちゃくちゃ負けていると思いました。遊んでいるときは、神様と一緒なのかもしれないと思います。

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