映画「ワンネス」 今までのタイムスリップと違う

2013/06/11 7:11 AM

 中学の同窓会の書き込みがきっかけで、映画「ワンネス」の特徴のひとつが浮かび上がりました。それは今までのタイムスリップと違ったのです。きょうはその点だけを書きます。
 
 映画にはタイムスリップを扱った作品があります。そこでは、主人公を含む一部の人だけが時間を超えることができます。この手法を使った多くの作品が出てきて新規性を失いつつあるのが現状です。ところがワンネスは違います。全体の時間が戻ります。
 主人公を含む一部の人の時間が戻ると、彼らは優位に立てます。でも全体の時間が戻ってしまうと優位性はなくなり、全員が平等です。そんな中でワンネスの主人公は変化します。今までのタイムスリップ物が意識を使うとすれば、ワンネスは無意識を使うのです。この点が他のタイムスリップ物と一線を画する点であります。


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コメント

  1. まるこ より:

    一部の人だけが時間を超えるこれまでのタイムスリップでは個に焦点が当たっていて、個の優位性を際立たせる設定だったのだと思います。そこには個を優位に立たせることが良いとする思想的な背景があるようにも感じます。選ばれた特定の個になることが良いという考えも隠れていそうです。ある意味、個が全体から切り離された方が良いという考え方なのだと思います。「ワンネス」における人と時間の関係は全く逆なのだと思いました。時間とも一体となって全体が一緒に変わるのだと思います。「ワンネス」で表現される時空観がこのタイムスリップの方法にも表れているのだと思いました。

  2. どせい より:

    これまでの映画にもタイムスリップを扱った作品はありましたが、それは主人公を含んだ一部の人だけが時間を超える設定だと思います。
    映画「ワンネス」は、全体の時間が戻るのだと思います。全体が戻るということは、「個人の優位性」がなくなることです。その代わり、全体が戻って、全員が平等な中で、主人公も変化するのだと思います。そして、主人公が変化すると、全体も一緒に変わるのではないかと思います。全体と主人公は繋がっていて・・・まさに「ワンネス」な設定です。
    さらに、今までのタイムスリップ物は「意識」を使ってきましたが、ワンネスでは「無意識」を使われていて、これもまたこれまでのタイムスリップ物とは異なる、新機軸です。ワンネスは、これまでのタイムスリップものを、グンと超えてきた、新しい視点がいくつも盛り込まれていると思います。

  3. みっく より:

    これまでのタイムスリップの映画と、ワンネスの違いはすごく大きいと思いました。これまでのタイムスリップは主人公は私たちとは違う、特別なヒトなんだと思います。でもワンネスは全体が戻るから、主人公たちは特別な人にならないと思います。全体が戻ることで主人公も変わるんだと思います。主人公は全体の一部なんだと思います。

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