主人公の前世は新撰組でした。
彼が刺されるシーンです。
前世の主人公の名前は森田です。
連れの剣士は西野と言います、
○江戸時代 夜
新撰組の剣士がふたり、提灯を持って歩いている。
西野「やはりおなごと飲む酒はうまいなあ」
森田「はっはっ、そうですね」
森田の側方で子供がギャーギャー泣く声。
西野「んで、森田君、あの子に惚れたな?」
森田「はっはっ、冗談言わないで下さい」
西野「ほかにいい子がいるのか?」
森田「えっ、いませんよ」
子供が泣きやむ。森田の持っている提灯が消える。
女が飛び出して森田を刺しながら叫ぶ。
杉本「覚悟ーーーーー。」
森田注:刺されるまでは剣士を前方から撮影するショットが中心。子供の泣く声は観客の後ろから聞こえる。女が飛び出してくる足音も後ろ。なぜならこの映画は運命をテーマにして、観客に、運命を決定する原因を問いかけるものだから。
脚本は以上です。
映画は一般的に、主人公が歩いているとすれば、その進行方向に向かって撮ると思います。
女が短刀を持って飛び出してくれば、その瞬間もスクリーンに映ると思います。
でも映画「ワンネス」ではその撮り方はしません。
なぜなら
「一瞬先は闇」
だからです。
私たちは未来を知りません。
けれどこの映画では、運命を変更します。
どうしたらそれができるのか・・
以前にも書きましたが、現在という瞬間は、過去と未来の両方から影響を受けています。
だから「ワンネス」では、主人公が行く未来を、映像的にも見せません。
未来は現在に含まれているからです。
現在をどう見るか? それが「ワンネス」のテーマのひとつなのです。
撮影方法は独特だと思います。また、未来は現在に含まれていて、現在をどう見るかというのがテーマというのが、そうなのかと思いました。現在をどう見るかで未来も変わってきたりするのかもしれないと思ったりします。
もしこの場面で少しでも観客から女が見えたら、未来を見せてしまうことになるんだと思います。未来そのものを見せなくても、現在の出来事の中に未来の出来事が含まれてるんだと思います。でもそれに気づけないでここまで来たんだと思います。現在をどう見るか・・というのがこの映画のテーマの一つで、とても興味深いです。
とても深いと思いました。「ワンネス」では、未来は映像的には映さない、けれど、現在のなかに未来が入っているのだなと思います。現在をどう見るか?それが「ワンネス」のひとつのテーマなのだと思います。現在・・過去と未来の両方から影響を受ける、未来は映像で見えないけれど、現在の中に未来が入っている・・それで、現在をどう見るか・・。テーマがまるで、この世界を作った、神の考えていることとと同じなのではないかと思いました。感じました。
なにか…とても興味深く感じて唸ってます。ワンネスでは…未来を映像的に見せることがないのですね。それは…未来が現在に含まれているから。映画ではその視点が女性の飛び出しにまで留意されており、映画は過去未来が含まれた現在をどのように見るかで構成され撮影されており…それがどうしたら変更できるか…運命を決定する原因はなになのかを問う…そういうものに迫るカメラワークになってるのだなと思いました。カメラワークそのものも…テーマのひとつなのですね。
現在というのは過去でもあり未来でもある感じがしました。現在があるのは運命を変更できる場所のような感じがしました、過去へタイムトラベルして過去をさわったとしたら未来が変わってしまい過去へタイムトラベルする未来がこない感じがしました、未来に行って未来を変えたらその未来に行って運命を変えるとこを延々とループする感じがしてどちらか片方だけ変えても流れとして無印が生じる感じがしました。過去だけでもなく未来だけでもなく、過去でもあり未来でもある現在を変化させることで過去も未来も現在も矛盾することなく全体が変化する感じがしました。ワンネスはそのような過去でもあり未来でもある現在をどう見てとらえるのか視点が自然に変化する情報の映画である感じがしました。
未来のことをよくしたいと思ったとき、未来を見つめるけど、今を見るということはあまりしないかもしれないと思いました。未来は現在に含まれるのだなと思いました。今を見つめるのでもなく、今をどう見るか。なんだなと思いました。ワンネスでは映像的にも今をどう見るかを考えさせられるのだと思いました。
未来は現在に含まれている・・・だからこそ、外応ということである程度未来を知ることが出来るんだと思います。現在をどうみるのか・・・ワンネスのテーマでもあるんだと思います。
先が見えない撮り方で、現在を撮っていく・・・ドキドキする映像になりそうだと思いました。
普通の映画やドラマでは、主人公が行く先(未来)が映し出されて、私たち観客はそんな未来を知ることができます。でも、実際の日常ではそれはありません。未来はわからないからです。「ワンネス」はそんな日常の「現在」をどう見るか?がテーマの一つなのだなと思います。未来も現在に含まれてるから、そこに気づくには?という問いを描いていて、今までみたことのない映画、見たことのないカメラの視点だと思いました。
>現在をどう見るか?
外応内応は先取りしにくい未来(無意識)からの情報として、映画『スープ』からの流れでは、あの世のスープの情報やあの世と交信できる方法が異空間の情報として、映画『ワンネス』
ではユングのアニマとアニムスの概念もそこに加えられて、未来に起こる避けられない『死』を迎えたときの或いは愛する故人と肉体的に離別したときの交信する手掛かりとしての有効な未来情報として、作品は観る者の個々の運命に問いかけながら進行していくのかと思います。
未来の時空を現在に含まれていると実感され、微細に認識し体感し続けておられるもりけんさんだからこそ描ける独自の視点と手法で、未来からの情報が今に実は遍満され一つにつながって循環しているという黄金律(周期律)として映画作品として公開される運びになっている流れに神の軌跡を感じないではいられません。千年に一度出るか出ないかの名(傑)作をもりけんさんは神との協働で手がけておられることを凄いと思わないではいられません。