映画「和」 『このままでよい』

2014/03/18 7:47 AM

  
 社会変革の映画は作れない・・と昨日書きました。
 では、何を作ればいいかと思ったとき、浮かんだフレーズはこれです。
 
『このままでよい』
 
 現状維持を映画にするのです。
 えーー、そんなの、映画にする意味はないじゃん・・という声が聞こえそうです。
 でも考えてみて下さい。
 私たちの周りには「夢を持て」「頑張ればできる」的なメッセージばかりがあふれています。
 
 自分や社会を変革する必要など何もない・・これを映画にしようと思ったのです。
 タイトルも「和」になりました。
 
(続く)


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コメント

  1. みっく より:

    このままでよい・・ということを今までに言った人は、もりけんさん以外いないのではないかと思います。テレビのニュースもコメントも、ドラマも映画も、今よりももっと・・・という内容ばかりだと思います。生まれてからずっと、私たちは、「今よりもっと」「頑張ればできる」の中で生きてきて、そうすることがいいこと・・そうしなくてはいけないのではないか・・という感じに思ってきたのではないかと思います。だから、「このままでよい」ということを知らなかったと思います。そんな風な視点で自分や周囲の人、社会を見たことが無かったのではないか・・と思います。このままでよいといいうことを映画にしてくださったことは、ほんとにすごいことだと思います。そして「このままでよい」は、今ここにいるそのまんまの自分を肯定してもらったみたいで、とてもうれしい気持ちになります。

  2. こはな より:

    浮かんだフレーズは・・もりけんさんって感じがしました。もりけんさんの本やお話されてることから、言われていた気がします。変える必要ないよって、こんなにホッとしたり、肯定されている言葉は、ほかにないかもしれないです。なぜかというと、私だけではないからです。例えば私からすれば、わたしの母も、友達も、大切にされているように感じます。『このままでよい』という映画にしよう・・素晴らしい案が出たのだと思いました。タイトルの「和」もです。

  3. まるこ より:

    現状維持でいいなんていうメッセージ、映画にもテレビにもどこにもないです。考えてみれば不思議です。それだけ私たちは「このまま」を否定する環境の中に身を置いていて、そのことに関して何も違和感を感じずに生きてきているんだと思います。「このままでよい」を映画にされようと思われたこと自体が、とても斬新なことだと思います。しかも「和」というタイトルは「このままでよい」にぴったりです。古くから日本人が大事にしてきた「和」という言葉が「このままでよい」にぴったりということは、本来の日本人の生活は「このまま」の肯定の中にあったのだと思いました。

  4. どせい より:

    「このままでよい」は、夢を持ったり、頑張ったりする世界と・・・正反対だと思います。ですが、正反対でいながら、誰も否定していないと思います。夢を持ったり、頑張ったりする世界観を、これまで私たちは大切なことのように思ってきたのかもしれないです。ですが、「このままでよい」から見ると、いかに、現在を否定したスタンスであったか、というのに気付かされます・・・。

  5. なんしぃ より:

    このままでよいという言葉は、どんな国の人もどんな時代のどんな人にも言われたときにうれしいと感じることばであると思いました。浮かんだフレーズはこのままでよいだったのだと思いました。なにも否定していない感じがとてもうれしいと思いました

  6. まりん より:

    映画にする意味がないって思うのは、「このままでよい」はすでに今のままの状態だからなのだと思います。でも、全然そうじゃないです。そのことに全く気づいてないと思ったからです。それどころか、このままではダメだと否定ばかりしてます。そんな映画がほとんどだと思います。生きてるすばらしさとか、家族愛とか、何かしらメッセージを伝えようとするのは、今のあなたはそうじゃないでしょって言われてるのと同じかもしれません。そんな意図的なメッセージや価値観ではなく、「このままでよい」はすごい情報だって思います。その言葉に出会うだけで、今こうしてるだけで幸せな気持ちになるからです。

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