私はディレクターチェアーに座り、ハンチング帽を被っています。
監督を、形から入りました。
実はこれは、とても重要なことだと思います。誰が見ても監督でなければならないからです。
形だけとはいえ、監督の風格をしているから、スタッフも監督に意見を言えるのです。
私は原作本の作者でもあります。脚本も書きました。
もしもそれで現場に臨んだら、どうでしょうか?
現場はそれを具体化する場所ですが、スタッフには監督の手法が分かっていません。みんな私の命令を待つようになります。そうなると、計画されたこと以上は起こらないと思います。
私はすべてのシーンを絵コンテに書いて送っておきました。そこにはカメラの撮り方、音声の録音の仕方が書いてあります。そこまで事前に公開すれば、スタッフはマニュアル通りに動き出すと思う人は多いはずです。
でも違いました。
カメラマン、音声担当、照明さんなどが沢山の意見を出してくれて、元々の計画を超えたのです。
まとめれば、以下のようになります。
監督は事前に手の内をすべて公開する。なぜならそれがたたき台となるからです。
そして当日は監督の格好をしていること。なぜなら監督は逃げも隠れもしていないからです。
これは監督に限らず人間関係でも仕事でも言えると思います。
自分の意見をしっかりと述べること、これが逆に自分の意見を超えるモノに繋がると思うのです。
監督のかっことてもかっこいいです。自分がもしそういう業界にいたら…なんていうか異種業界からやってきた新人監督さんにドキドキですが…形も入りますというとこ…なんか姿勢がスゴイなぁって感じるような気がします。そしてとても堂々とすわられて…これもなかなかできないかもっておもったです。あと…色合せがおしゃれ!青がきれい!スタイルいいし靴がピカピカ。そしてすっごい笑顔です。…なんかここは監督のためにやろうって気持ちが…でてくる現場だったのだなと思いました。
考えたことを全てを出し尽くし、自分の中を空っぽにして撮影に臨まれたんだと思います。だからあとは周囲の意見を聞くだけだったんだと思います。自分の中にあるものをすべて与えたから、周りのスタッフさんたちも自分の中にあるものを全部出して与えてくれたように思います。そしてみんなでつくる「ワンネス」になったんだと思います。
お写真の笑顔の森田監督がとっても素敵です(*^_^*)
監督、超カッコイイです。笑顔もサイコーです。風格もあって威厳もあって、笑顔もあって、監督らしく演じる監督の手の内はスタッフみんな知っているからこそ、監督からの情報をバックアップしたくて、進言したくなるんだなって思います。
自分の意見をしっかりと述べることは、とても勇気がいることです。そんな、ギバー100パーセントの監督さんに、スタッフさんたちはギバー全開で仕えたいって思うんじゃないかと思います。
監督が手の内を見せることで、スタッフの方々は、まず監督の考えを共有でき、そこから、こうすればいいんじゃないかといったアイデアも生まれ、現場では、予期していた以上のものを作りだすことができたのだと思いました。たたき台なんだと思いました。一緒に作っていくんだと思いました。スタッフの能力が生かされる方法だと思いました。自分の考えや気持ちを表出すれば、気持ちもつながりやすいって考えていたけれど、そこに他者からの視点や考えが加わって、より優れた考えにつながる。ギブしたらギブされることがこのようにされていくんだと思いました。
森田監督は、ご自分の手の内を明かされましたが、なぜ、これまで他の監督(あるいは私たち)が、自分の手の内をすべて公開しなかったのかと考えると、それは、手の内を公開すると、「なんだ、その程度か」と言われるのがイヤだから公開しなかったのではないかと思います。
もしかしたら・・神だって「何だ、その程度か・」と言われるのは、イヤなのではないかと思います。そう考えると・・なぜ、神がもりけんさんに手の内を明かしてきたのか、というのも、わかるような気もします。
神は、スープという最大の秘密の札を切ってきました。これはものすごい手の内を明かしてきたのかもしれないです。この情報は、もりけんさんだからこそ、そこにたどり着けたのだと思います。
「ワンネス」では、監督が手の内を明かすことによって、計画以上のことが起こりました。・・・これを時空に置き換えればスープという情報が公開されたことによって・・もしかしたら、計画されてきた以上のことが起こり得るのではないかと・・思いました。
監督の笑顔は半端ないと思いました。この現場に来るまで、出来る限りのことをしてきたからではないかと思いました。監督が出来る限りのことをしてきたので、監督は超えたっていうのがわかったのではないかとも、思いました。たたき台は脚本や絵コンテに描かれたもので、それを知ることはすごいことだと思いました。意見が言えるのも読んだからこそだと思いました。意見が生まれる土台を作られて、監督は現場で笑っていたのだと思います。監督のあり方は・・一人で出来る限りのことをして、スタッフの皆さんや現場ではこんなに笑顔なのだと思います。
ハンチング帽が似合っていて、ディレクターチェアーに座っている姿が様になっています。一目で監督だとわかります。
監督の風格があるとかえってスタッフからの意見は出にくいと思っていたので、「監督の風格をしているから、スタッフも監督に意見を言えるのです。」にエーッと驚きました。
監督は絵コンテで撮影手法を事前にスタッフの方々に送っていて、手の内を全て明かされていたのだと思います。そして当日監督の風格をして逃げも隠れもせずにいる…。感動しました。
自分の意見を目上の人に言うことはとても勇気のいることだと思います。反対に上の立場にいる人が手の内を全部明かすのも勇気のいることだと思います。自分の持っている全部を明かして、周囲からのギブを全開で受け取る、だから自分を超えるモノに繋がるんだと思いました。