映画「ワンネス」「和」 ファンタジー流行のわけ

2014/06/19 7:55 AM

  
 映画の主題歌売り込みのために、時代背景を分析してみました。
 
 今、ファンタジーが全盛期です。原因は時代背景にあります。
 テレビでは科学番組がほとんどありません。なぜなら応用科学を除いて新しい発見はほとんどないからです。科学の進歩も科学的な冒険も止まってしまったのです。月に行ったのは1972年が最後でした。
 スペースシャトルも任務を終え、国際宇宙ステーションは400キロの高さです。これは東京仙台間の距離で、地球をリンゴに例えるなら皮から頭を出した程度なのです。宇宙空間と呼ぶにはあまりに低空です。
 21世紀はもっと科学文明が進んでいると予想していました。
 2014年5月21日の朝日新聞には「日本のSF厳しい現実」というニュース記事が組まれていました。科学が背景にある小説が売れないのです。
 それに代わったのがファンタジーです。
 小説、コミック、映画等々、あらゆるジャンルがファンタジーにあふれています。
 ファンタジーは自分の内面が原因で、外側の世界を作り出します。夢を実現するというフレーズが流行していますが、まさにそれです。
 歌も同様です。自分の内面を見つめる歌詞とかファンタジー系が大流行しています。これは心理学的用語でいえば自己実現か自己拡大だと思います。
 しかし歴史は四半世紀で変わります。
 ファンタジーが流行しはじめてすでに四半世紀が経とうとしています。
 
 きょうはここまでです。
 世界にファンタジーがあふれているのは、科学が止まっているのも原因なのです。
 もしも超ひも理論が証明されたとします。
 それは多次元があることが証明されることでもあり、NHKでも「高次元を使った宇宙旅行」などという科学番組が特集されると思います。
 もう、ファンタジーどころではなくなるはずです。


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コメント

  1. まるこ より:

    物心ついたときから自分はずっと内側を見つめて生きてきているんじゃないかと感じています。でもそれは時代背景の影響も大きいのかもしれないと思いました。四半世紀ものあいだファンタジーの流行が続いている理由に、科学が停滞しているという事実があるという視点を持ったことがなかったです。外側の探求である科学が停滞したとき、内側への視点が相対的に優位になり、それが人類全体の傾向として強く現れているのかもしれないと思いました。自分もその中に含まれて影響を受けて生きてきているんだと思います。新しい科学の進展があれば、今までの内側への流れがまた外側へと大きく変わる可能性があると感じます。

  2. こはな より:

    科学文明が発展していた時は、科学が背景の SF小説もとても売れていたのかもしれないと 思いました。月への冒険・・皆ドキドキして いて、ファンタジーが生まれて来なかったの だと思いました。でもファンタジーが全盛期なのは今で、四半世紀で歴史は変わるのだと 思います。超ひも理論のお話を読んで、映画 「ワンネス」を思い出しました。

  3. なんしぃ より:

    多次元があるということが証明されたら、もうファンタジーどころではなくなるほんとうにそうだと感じました。自分の内面とか自分の夢とか言っていられなくなると感じました。この世界の成り立ちやその作ったかもしれない、大元や根源に対して、人間は問いを発し始めると感じました

  4. どせい より:

    地球から月までは38万キロといわれていますが、いまから40年以上前に、人類はこの月までいくことを目指しました。それに比べると、国際宇宙ステーションは地上400キロで、宇宙・・とはいっても、大変に近い距離だと思います。もう数十年にわたって、科学の進歩が、ほとんど止まっているのだと思います。
    そして、科学の進歩が止まった代わりに出てきたのが、「ファンタジー」なのだと思います。そういう意味では、科学とファンタジーは、相反関係にあると思います。そして今は、ファンタジーが、ゲームだけでなく、スポーツにも、歌にも、本や新聞でも・・大流行していると思います
    ですが、ファンタジーが出てきて、四半世紀が過ぎて、再び、新たな時代に入ろうとしていると思います。今から四半世紀(25年)前というと、1989年で・・・バブル経済の絶頂期で、経済が崩壊する寸前だと思います。あの時代、ずっと好景気が続くのではないかと、多くの人が考えていましたが、結局、翌年に株価は崩壊して、そのままデフレ経済という、新たな社会に入ったと思います。もし、それと同様の規模の変革があるとするなら・・ファンタジー全盛ともいわれる現在がはじけるような、まったく変わってしまう可能性があるのかもしれないと思います。

  5. 小町 より:

    自分の夢はやり始めたら際限が無くなると思います。ひとつの夢が膨らむと何でもできる自分が理想になってきます。自分が愛するものに囲まれて生きることは、今の自分はそのための存在になりそうです。ファンタジーは地味な自分がヒーローな自分に変身すると思います。それの原因が科学の停滞にあったことに少なからず衝撃を受けています。科学は自分が原因ではあり得ないものです。だからこそ、その発展にドキドキして見てきたと思います。宇宙に行く、そして宇宙に住むが科学に裏付けられて、SFもたくさんあったと思います。ハヤカワ書房の文庫本のスタートレックが大好きでした。宇宙の果てに想いを馳せていたと思います。それが停滞して、科学が叶えてくれようとした世界を自分で叶えるものとして、魔法の世界になっていったと思います。自己実現もそのひとつになっていたし、自分が原因なら誰にも頼らないで済むと思います。でもここが限界になってきたと思います。科学で次元が解き明かされたら、世界の原因が増えていくと思います。それを体験できる方がやはり大きいと思います。

  6. まりん より:

    今の時代をファンタジー全盛期だという視点もなかったです。夢を実現するというフレーズもずっと昔からあるものだと思ってました。でも、戦争が起こったり、科学的な発見が次々出てきた時代に生まれたら、外側で起こる現象や発見についていくのが精一杯で自分の内面どころではないです。今はそんな戦争もなく、科学の発見や冒険も停滞してる時代だから、内面の夢やファンタジーが主流になってきたのだと思いました。自分の内面が原因のファンタジーの世界を生み出したのは、外側が原因で時代背景が原因だというのが、目からウロコでした。ファンタジーを生み出した原因は外側なのに、私はその結果の世界だけしか見えてなかったんだと思います。四半世紀で歴史が変わるというのも歴史の流れ全体を見て初めて気づけることだと思います。その四半世紀が経とうとしてる今、ファンタジーは歌や映画の世界でも大ヒットしていて、誰もがこのままずっとファンタジーや夢が続いていくように思い込んでると思います。朝日新聞の記事からもSFが厳しい状況におかれて衰退していくように感じられます。けれど時流全体からみたら、今はちょうど切りかわる直前で、もしも科学の大発見があれば一瞬で変わるのだと思います。内面の世界ではずっとファンタジーが連続していくようにしか感じられなくても、外側の変化や発見によって一瞬で切り替わるのも、外側が原因だからだと思います。
    主題歌を売り込むために分析した時代背景は、歌だけでなく映画やドラマ、スポーツ、教育、。。。あらゆる分野に当てはまってるのではないかと思いました。

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