映画「和」には英語とフランス語の字幕が付きますが、フランス語の字幕が無くなり、英語だけになるところがあります。それはフランス人がインタビューされる場面です。
洋画に日本人が出てきて日本語でしゃべると、そこは日本語の字幕が無いのが普通です。それと同じです。
でもいつも私は、スクリーンの日本人を見て気恥ずかしくなります。
だってなんか、かっこ悪いし(爆)。
これは私がプライドを持っていないのが原因でしょうか
ではフランス人が「和」に出てくるフランス人を見たら、どう感じるのでしょう。
彼はフランス洋菓子店のシェフです。
麻布にも店をだして、すでにブランド化しています。
フランス政府から国家功労勲章までもらっています。
私のインタビューに対しても、なかなか良いことを答えています。
たとえば
「地球は出来の悪い星だと思いますか?」
「地球が良いかどうかって? もちろん、とてもとても良いことはたくさんあります。とうぜんです。そうでなければ私たちが地球にいることはないでしょう。地球を良いものにしようと貢献するのは、私たちに他なりません。たしかに多くの問題もありますが、でも、それで良いのです」
決め手はこれでした。
「和と同じ意味のフランス語はありますか?」
「ああ、この質問については、まさに誰かと話したことがありますよ。フランス人とね。そして答えを探したけれども、われわれはノーです。日本語にはこういう実に日本的なものを意味する「和」という言葉がありますが、ボクたちにはありません。「和」といったような意味深い言葉はありません」
渋谷のスクランブル交差点の人の波を映しながら、このインタビューが流れ、エンディングへと向かいます。
私はフランス語がわからないので、彼が何と答えているか、リアルタイムにはわかりませんでした。でも翻訳があがってきて「ヤッタ~」と思いました。映画の題名はフランス人にはワカラナイのです。もしも同じ単語があれば、この映画はそのひとことで表現できてしまうことになります。
話は戻りますが、フランス人がフランス人のインタビューを聞いて、日本人の私のように気恥ずかしくなるのでしょうか、それとも別の気持ちを持つのでしょうか・・。
以下が彼のプロフィールが載っているアドレスです。
http://www.lepommier-patisserie.com/prof.html
同じ地球に住むフランス人の答えがイカシテいます。デキの悪い星じゃなく、私たちがいるから、いい星だなんて嬉しくなります。フランス語で話されているから、フランス語は付かないに、あっ、なるほどと思いました。日本人が外国でインタビューされているのと一緒の感覚があるから、字幕が無いと思います。日本人の女性はインタビューされていても、なかなか絵になっています(笑)男性はちょっとオドオドしているかもと思うことがあります。フランス語での「和」という単語が無いことも、こんな風に友人と話していたというのが素敵だなと思いました。自分の住んでいる国の言葉に興味を持ってくれているのが嬉しいです。日本を外側から見ている感じがします。ブログ見てきました。フランス人シェフ、男らしくてカッコいいです。フランス人同士だとどう感じるのかわからないけど、好意的に見てくれそうな感じにはとってくれると思います。
気恥ずかしい感じ分かります(笑)なんでなのか今まで考えたことなかったです。日本ではよくテレビでカメラを向けられるのが恥ずかしくて人が逃げ回る光景が見られます。そしてそれを見ても別に違和感を感じないです。もしかしたらあれもとても日本的な現象なのかもしれないと思いました。でもその理由は・・・と考えると、よくワカラナイです。ただ、カメラを向けられて逃げ回る西洋人を想像しずらいのも確かです。なにか差があると感じます。映画「和」の中のシェフさんを見て、フランス人がどう感じるのか。とても面白い問いだと思いました。
地球の問いに対するシェフさんの言葉がとてもいいです。あるがままの地球と人間をとても肯定されているメッセージだと思いました。「和」という言葉は日本人である私たちにとってはとても馴染み深い言葉です。でも、じゃあその「和」が何を意味しているのか、今まで考えたことが無かったです。でもフランス語には「和」を意味する言葉がないと知って、日本に「和」という言葉があること自体がとても日本的なんだと思いました。フランス人であるシェフさんが映画の中で「和」について語られることで、フランス人の観客にとってはより「和」の謎が深まるんだと思います。そこに問いが生まれるんだと思います。シェフさんのページを拝見しました。トップにある言葉が、とても素敵だなって思いました。
映画の題名になっている「和」は、フランス人の方には、その意味はワカラナイのだと思います。監督は、そのことに、ヤッターと思って、表現されないことが嬉しかったのだと思いました。タイトルが「和」なのも、何かとてもすごいことなのかもしれないと思いました。日本人のもりけんさんが日本人が出ているのを見て気恥ずかしくなるのは、日本人の持つ何かで、私もそうなるのかもしれないです。フランス人さんがどういう反応をされるのかわかりませんが、そこにはフランス人の持つ何かがあったりするのかもしれないと思いました。
シェフさんのお店のお菓子がめちゃおいしそうです。シェフさんは地球について、良いことはたくさん、問題もあるけどそれで良いと答えられてて、地球のそのままを肯定されてる感じがしました。フランス語では「和」に相応する言葉がないのだと思います。フランス人であるシェフさんだからこそのお答だと思います。日本人は「和」という言葉から内容を想像してしまいそうだと思いますが、フランスの人は、この映画は題名の意味がワカラナイところから始まるのだと思います。シェフさんのこれらの興味深い答えの後映画はエンディングに進むのだと思います。
洋画の中で日本人がしゃべると、そこだけ字幕がなくなって、理解できる言葉が聞こえてくるのだと思います。フランスの方が「和」を見ると、シェフさんの時だけフランス語の字幕が無くなり、母国語が聞こえてくるんだと思います。その時どう思うか・・・というのも、興味を持たれてるんだと思います。
フランス人シェフさんが「和」について答えてるときの背景には、スクランブル交差点が映し出されて、和という意味深い言葉はないと答えてるシーンがとてもキます。日本的なスクランブル交差点とフランス語のインタビューの対比、さらに和という言葉を外側から(フランスから)みたときワカラナイという発見、どちらも外側(の視点)が入ることで、より日本を感じます。日本にいながら、日本人の感覚や性質や日本ならではの現代文化。。。それが当たり前すぎて、気づかなかったことにハッとしました。インタビューされる日本人の姿に気恥ずかしくなるのも、そこに自分を感じてるからかもしれません。それも日本人特有の感覚で、フランス人にはまた違う性質や感覚があるのかもしれないと思ったからです。
フランス人から見た日本は、自分たち日本人も知らなかった日本のことを語ってくれている感じがしました。自分のことは自分が一番わかっていないかもしれないと感じました。日本人が気がつかない和の視点が外国人にあるかもしれないと感じました