原作の「神のなせる技なり」という表題は、モールス信号を作ったモールス氏が初めて打った電文なのです。
この写真は、ニューヨークのセントラルパークにあるモールスの像です。指さしているのは私です(笑)。
以下、「神のなせる技なり」のあとがきから引用します。
モールスはワシントンの最高裁判所からボルチモアの駅まで、6〇キロ以上にも渡る電線を敷き、議員や報道関係者が見守る中、打電しました。
「これは神のなせる技なり」
旧約聖書の『民数記』に出てくる言葉です。この成功の知らせは、ニューヨークまで馬を飛ばして知らされました。翌日の新聞には「空間を消滅させる奇跡が成し遂げられた」と書かれました。
ところでモールスはそれまで絵描きでした。
絵を描くということは三次元の世界を二次元に変えることです。そして紙の上に書かれたメッセージは二次元ですが、それをモールス信号にすることは、二次元を一次元に変えることです。簡単な本なら内容を瞬時に送ることができます。まさに空間の消滅です。誰でもが思いつきそうですが、実はモールスは絵描きだったからこれができたのではないでしょうか。どちらも次元をひとつ落とす行為にかわりはないからです。
その58年後、マルコーニが無線電信を発明し、船舶には無線機が積まれ緊急事態になると「トントントン ツーツーツー トントントン(SOS)」が打電されました。これでどれほどたくさんの人が救助されたかわかりません。次元を落とせば落とすほど「いつでもどこでも」に近づいていくと思います。神がいるとすれば、それは決して高い次元ではないのかもしれません。
引用は以上です。
私たちは高次元にあこがれるところがあります。
しかし人の命を救う無線電信の世界は、低次元だったのです。
映画「ワンネス」ではこの点にも、問題提起をします。
ところでモールスはなぜ絵描きをやめたのでしょうか・・。
再び「神のなせる技なり」のあとがきからの引用です。
五番街を七二丁目の交差点からセントラル・パークに入ると、すぐ左手に電鍵を持った銅像が立っています。台座にはモールスと書いてあります。モールス符号を発明したことで彼は世界的に有名です。しかし彼が絵描きで、ニューヨークの大学の美術の教授も務めたということは、多くの人は知らないと思います。メトロポリタンミュージアムに娘を描いた絵があるという情報を得ましたが、その絵はちょうど他の美術館に貸し出されているところでした。ブルックリンミュージアムでようやく出会えた彼の描いた絵は、写実的な肖像画で、モチーフの男性はフロア全体を見渡しているようでした。
モールスは四十六歳の時、大西洋を船で渡り、ルーブル美術館でモナリザを見ます。その絵にショックを受けて転職を決意します。アメリカに戻る船の上でモールス信号のアイデアが浮かんだそうです。
引用は以上です。
なんとモナリザに嫉妬して絵描きをやめるのです。
つづく
モナリザに嫉妬してやめたのだと思いました。なにかゼウス的なちっちぇ男を感じました。しかし、世界を救うのはちっちぇ男かもしれないと感じました。モナリザに対抗して画家をやり続けていたらモールス信号は生まれなかったように感じ、前意識は負け感覚を持った人に降りてくる感じがしました。
セントラルパークにはモールスの銅像があるのですね。ニューヨークの大学の美術教授でもあったんだ。探し当てた彼の絵はとても写実的なものだったのですね。46歳で…教授とか…そんなときに転職を決意で…そこでモールス信号のアイディアが浮かんだんですね!!!えー…なにがどうなって…。!モナリザに嫉妬して絵かきをやめたー!なんかすごいエネルギーを感じるお話です。続きがめちゃ楽しみです
モールスはモナリザの絵に嫉妬して絵描きをやめたのだと思います。でも、その決意があったことで、モールス信号につながるのかと思えば、モナリザの絵に嫉妬したて絵描きをやめたことも、「神のなせる技なり」という感じがします。
モールスさんが絵描きを辞めた理由は、モナリザへの嫉妬で、とても主観的なことだったんだと思いました。もし、モールスさんが、もっとおおらかな人で、嫉妬などなく、地道に絵を描き続けていたら、モールス信号のアイデアも浮かばなかったかもしれません。モナリザの絵にショックを受け、嫉妬して、絵をやめてしまったモールスさんも凡人だったのではないかと思いました。
モールス信号を作ったということ以外はモールスについて何も知りませんでした。以前は画家だったことに驚きました。モナリザの絵に嫉妬するというかその絵を上回る絵は描けないという敗北感なのかなと思います。画家としての才能もかなりあった上での見る目もあったのだと思いました。
でもその帰りの船の上でインスピレーションが起こったというのはモナリザの絵との対面は運命だったのだと思いました。スパっと切り替える事ができたのはすごいと思います。
絵描きで、大学教授までなったら人生はそれで決まりそうだと思いました。でも、46歳でルーブル美術館まで行って「モナリザ」を見た・・・美術の先生なら一度は見ておこう・・となったのかなと想像しました。その絵を見て絵描きを辞めたというのが、すごいです。帰りの船の中で信号のアイデアが浮かんで、そして作ったんだと思います。う~ん・・すごい人生だと思いました。モナリザに嫉妬しなかったら、誰もモールスという名前を知ることはなかったかもしれないと思いました。
高次元て良くわからないのにすごいって憧れるところがあると思いました。特別な力があるような。でも低次元もすごいのだと思いました。人を救っている事実があるのだと思いました。高次元と低次元、どちらがすごいと比べられるものではない感じがしました。
モールスが画家をやめて転職した理由が嫉妬だったとは。モールスは強烈に嫉妬する人だったのだなと思いました。すごい発見をするまでの流れが想像つかなかったです。
写真の森田さん、めっちゃかっこいいです。。
モールスが、ワシントンからボルチモアまで60キロ以上も電線をしかれて、打電した言葉が「これは神のなせる技なり」・・・って・・とても泣けます。
当時としては、これは空間を消滅させる奇跡だったのだと思います。
モールスがもともと絵描きであったというのもおもしろいです。絵描きは、三次元を二次元に変換することで、
モールスは、モナリザを見たとき、三次元を二次元に変換するのでは、
これに勝てないと思われたのかもしれないです。発想の転換というか、それがきっかけで転職を決意されて、今度はモールス信号のアイデアが浮かんだのだと思います。
モールス信号は、二次元に書いてある文字を、一次元の信号に落とすことなのだと思います。次元を落とせば落とすほど、「いつでもどこでも」に近づいて、神がいるとすれば、「いつでもどこでも」の低い次元にある可能性があるという指摘は・・・すごいです。
46歳での人生の転機、ものすごい衝撃と、ものすごい決断だって思います。神のシナリオは、なんてドラマチックで、なんて不思議なんだろうって思います。お話をうかがって、とても人間味のあるモールスさんが、大好きになりました。
次元を落とすことで、新しい符号というフォーマットによって伝達することを誰でもへすることができたのだと思いました。絵を描くという、芸術センスが無ければ無し得ないことも、モ-ルス信号を覚えるというだけで、具体的に距離をもこえて伝達することができたのかなと思います。
次元を落として、対象が拡大されてように思います。
モールスさんは最初、絵描きさん・・しかも、モナリザを見てやめたのだと思います。彼は絵描き。でも、同じ絵描きの絵を見てやめたのだと思います。どれほど、美しさを感じたのだろうと思います。私はモールスさんもすこい画家なのだと思いました。
絵描きのモールスさんが、人の命を救う無線電信では世界的に有名な人物になられたエピソードが、本人が目指して到達されたことではないところにも神のなせる技を感じます。もりけんさんは、高校時代の上の電車に乗ってという声無き声によるマリさんとの出会いから、物理の方程式を作ったのは誰なのかと、下位を問われて、さらに0次元の磁場も視野に入れられ、低次元も高次元もまるごと含めた時空と運命と向き合っておられるところも凄いことだと感じます。