映画「和」 企画書その2(続き)

2013/06/29 7:37 AM

 アメリカの心理学者であるアブラハム・マズローが、人間の欲求についての理論を発表しています。
 それによると人間の欲求は
1.生理的欲求・・・食欲や睡眠など本能的な欲求
2.安全欲求・・・危険を回避し、安全に暮らしたい欲求
3.所属の欲求・・・他者と関わる欲求
4.承認の欲求・・・認められたい欲求
5.自己実現欲求・・・自身の理想を実現したい欲求
 の5段階で、下位の欲求を満たした人はより高次に移行するというものです。
 しかし、あまり知られてはいませんが、マズローは自己実現欲求の更に上に“第6の欲求”を発表しました。 「自己超越」です。これは「在ること」のレベルで生きている、謙虚である、多視点的な思考ができる、外見は普通である…という意味を含みます(Wikipediaより)。
 この第6の段階が日本人の「和」ではないでしょうか。


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コメント

  1. まるこ より:

    第6段階の特徴に神を感じました。神がなんであるかはもちろん分かりません。でも神は方向性を持たずに「在る」と日本人は認識してきたのではないかと思います。日本の神は縦社会ではなく、横のネットワークで構成されているということは、以前もりけんさんがお伊勢さんのお話の中で指摘されていたと思います。謙虚とは横のつながりのような気がします。神は他のどんな存在よりも全方位の多視点を持つ存在だと思います。神は他のどんな存在よりも外見は普通だと思います。人間の目の前に展開されているこの世界は本来は全てがことごとく特別です。しかし、私たちは当たり前の普通のこととして捉えて日々生活しています。普通にカモフラージュすることをもっとも得意としているのは神だと思います(笑)マズローの第6段階の「自己超越」は、神人合一の世界のように思えました。

  2. まるこ より:

    (追記)そしてその神人合一をごく普通にやってきたのが日本人であり、その日本人の普通を表した言葉が「和」であるように感じました。でもそれは世界的に見ると特異な姿に見えるのだと思いました。

  3. どせい より:

    5番目の「自己実現の欲求」までの欲求は、いわば「自分のため」の欲求だと思います。ですが、自己実現までを満たしてしまうと・・・次は「自分のため」を超越してしまうのですね。第6の欲求が、欲求でありながら、自己を超越していくのは・・とてもすごいことだと思います。それは、ある意味、神に近づくような感じなのかもしれないです。この状態は、謙虚で、多視点的で、外見が普通で、と日本人の「和」に近い状態だというのも、すごいことだと思います。

  4. 夢野一郎 より:

    >>“第6の欲求”を発表しました。 「自己超越」です。

    最早、「欲求」自体を超越した段階ですね。
    一言でいえば、「悟り」。

    言葉を変えれば、まさに映画のタイトル!

          「ワンネス」

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