映画「ワンネス」 絵コンテ

2013/04/01 7:00 AM

絵コンテパソコンに飛び込む20130331150058IMGss 
 絵コンテを描き始めました。
 ヘタな絵ですが(笑)。
 この絵コンテには次の解説文がつきます。
 
●パソコンディスプレイや容子のスマホに飛び込む
パソコンに飛び込むときを例にすれば、研究室にこのスタイルで現れる。つまり前から撮るので研究室だということは背景でしかかわからない。観客の側からディスプレイの裏側が出現して翼竜に乗った智也たちは飛び込む。翼竜たちはシャボン玉に覆われている。
 
 研究室に翼竜に乗った主人公たちが現れるのは絵になると思いました。
 ユッサユッサと羽根を揺らせながら研究室の中を飛ぶのです。
 
 カメラは進行方向から撮ります。
 彼らが目指す先は、なかなかスクリーンには現れません。
 突然パソコンのディスプレイが出現して、彼らはそこに飛び込みます。
 
 映画を見ている観客は、全体像が掴めません。
 それが狙いです。
 私たちの人生も似ていると思うからです。
 見えているのは過去と現在だけですから。
 
 ところで絵コンテの描き方という本を買いました。
 驚くべきことが書いてありました。
 しっかりとデッサンをしてはいけないのだそうです。
 表情が分かると俳優がそれをマネするからです。
 なので顔は丸を描いて、目をチョンチョンです。
 情報は多いほど良いというわけではないのです。


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コメント

  1. まんじゅう より:

    シャボン玉が見えて、翼竜の羽、大きいです~情報が多いと、それに近づけようと、に、ああ、そうか。。でした。目がチョンチョンだと、想像がどんどん膨らむような・・監督だけでなく、みんなが双方向で作り上げていく、に、気づきが、どんどんどんどん良い映画を作りあげて、と思いました。情報が多いほど良いわけではない、に・・恋もそうかな、と。わからないから、知りたくて、ドキドキ。。(笑)

  2. みっく より:

    情報が与えられすぎたら、自分で考えなくなるかもと思いました。もっと知りたい・・と思うには、分からない部分も必要と思いました。もっと知りたいと思ったり、こうではないかと想像することは、その対象に参加してる感じもします。絵コンテのお話からも、なにかいろんなことを考えます。
    ちゃんとデッサンしない、〇とチョンチョンだけの絵もなんだかかわいいです。これが研究室を飛ぶのだなと思います。カッコイイです。

  3. まりん より:

    絵コンテはしっかりとデッサンしてはいけないって目からウロコです。正確なデッサンはそれだけ情報量が増えるけれど、それを見て演じる俳優さんの想像力は狭められてしまうんだって思います。情報は多ければよいというわけではないというのが、すごいです。情報が多くなるほど、それに限定されてしまうというのは、今まで考えもしなかった視点です。翼竜にのるふたりがディスプレイにむかって飛び込むシーンの絵コンテは、最小限の情報が絵になっていて、かっこいいです。

  4. 和佳 より:

    何度か見てて…なんだか絵コンテすばらしいです。翼竜も智也もアニマもなんかとてもかわいい気がします…そしてこのスマホパソコン裏ってかいてあるのが…ほんとにカッコいいです。…すごくドキドキします。これに説明文がついてて…またすごいいいです。観客は…突然の裏しか見えない…あー…前に出てくるものは…なんだかわかんないまま、飛び込んだぞ!みたいな、なんか絵コンテってドキドキするものなのですね。おおお〜しっかり描いていけない…というのも面白いです。これは俳優さんとかも見るのですね。お話とても面白かったです

  5. moka より:

    絵を描くことは、嫌いじゃないですが、どちらかというと模写・・・絵になる物を見ながら描くのが好きでした。というより、想像で何かを描くことが出来なかったです。でもこの本の通りに書いたら、いろんなものが書けるようになるんだと思いました。

  6. なんしぃ より:

    絵コンテというものは記号のような感じがしました、と同時に方向や角度やとても立体的な空間を感じました。感情とか表情とかがあまり感じられなくて、物質と物質の関係性の状況が瞬時に伝わる感じがしました。絵コンテ自体には感情などの表現がないように感じました。細やかな感情や表現が固定されていない絵コンテがあるということと運命がデジタルに決まっていることと何か関係しているような感じを受けました。決まっている運命もどのような人が生きるかによってたくさんの広がりや情報が多くなる世界を感じ、絵コンテは情報次元で四次元はそれを実際にやってみている世界のような感じがしました

  7. ばらんす より:

    枠の中で、主人公が入っているシャボン玉が大きく占めていますが、ディスプレイの大きさから、主人公が小さくなっているのだと思いました。前から移すので、主人公の背景も部分になり、部屋を飛び回ることで、背景の研究室も徐々にわかるようになるのだと思いました。進行方向がわかればこれからどこに行くかが予測できるわけで、前が見えない状態は、未来のわからない私たちの状況をうまく表しているのだと思いました。前の見えない状態で、場面の展開にスリルが生まれるように思い、ドキドキ感があるのではと思います。絵コンテからは表情などの演技の余地があるようで、俳優さんも自身もより積極的に参加できるのかなとおもいました。

  8. まるこ より:

    すごくかわいい絵コンテです。解説文を読んで、とてもドキドキしました。行く手の絵をギリギリまで見せないというのは本当にドキドキしますし、観客を飽きさせないと思います。絵コンテを詳細には描いてはいけない、その理由に「なるほど」と思います。情報はなんでも与えたら良いというものではないのだと思いました。異次元の世界には翼竜のような私たちがまだ知らない様々な生き物が生息しているのだと思いました。

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