映画「ワンネス」 カメラ目線1

2013/05/24 7:03 AM

 
 無意識と外応の件ですが、暗礁に乗り上げてしまいました。
 少しだけ話題を変えます。
 映画の撮影ではカメラ目線は、ほぼ禁じられています。
 映画のカメラは客観的に撮っているからです。
 登場人物は誰かと話しているとすれば、カメラ目線にはなりません。
 景色を見ていたとしてもカメラ目線にはなりません。
 
 ところでカリフォルニア工科大学のS教授の本にはこんな実験のことが書いてあります。
 同じような美人の写真を二枚、男の被験者に見せます。一方はカメラ目線で一方は横を向いています。自分に好意があると答える被験者の数は、圧倒的にカメラ目線のほうなのです。
 イケメンを使って女性の被験者をテストしても同じでした。
 
 この実験結果を知っていたので、ワンネスの中では故意にカメラ目線を使いました。
 禁断のカメラ目線なので、前後のつじつま合わせの撮影もやりました。
 
 この結果、何が得られると思いますか?
 観客は主人公とヒロインに、沢山の好意を感じるようになるはずです(爆)。


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コメント

  1. こはな より:

    映画のほうから好意を持ってほしいと大アピールされているみたいでそれもドキドキします(笑)

  2. みっく より:

    カメラ目線を使うことで、カメラの向こうの人の好意を感じるってすごいです。もしかしてそれは思い違いかも知れなくても(笑)、幸せな気分になれると思います。カメラの向こうの人とのつながりを感じると思います。視線の向きひとつで、映画と観客がつながる感じがします。でもそれはこれまでの映画には採用されてなかったことなんだと思います。

  3. 小町 より:

    カメラ目線だと好意を感じてしまうと思いました。目が合うとドキッとします。美人やイケメンが好意を持ってくれていると思って、私も、好意を返している気がします。実験でも出ていると思います。ちょっといいなと思います。

  4. 桃有 より:

    カメラ目線の威力はとてもすごいのだなと思いました。同じイケメン、美人でも、横を向いたのとカメラ目線ではかなりの違いなのだと思いました。
    映画では禁断のカメラ目線ですが、S教授の実験結果を知っていたので映画に取り入れられたのだと思いました。主人公とヒロインに見つめられるなんて、相手役になった気になって、ますますドキドキしてしまいそうだと思いました。

  5. まるこ より:

    映画の世界のヒーローやヒロインに見つめられたら、観客は一コロだと思います。それを今までの映画が禁じてにしていたというのが、とても不思議です。それだけ観客=傍観者という位置づけて今までの映画が作られていたのかもしれないと思いました。傍観者でいる限り、観客がその映画を観て変わることは少ないと思います。そういう意味で「ワンネス」は世界で初めての参加型の映画なのかもしれないと思いました。参加と言っても、目に見える形の参加よりも、もっとすごい目に見えない形での参加のような気がします。

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