映画「ワンネス」 言葉にできない。

2013/07/14 8:47 AM

 
 ワンネスではすべてを言っていません。
 だからこの映画のテーマのひとつが外応をキャッチすることだということに、気づかない観客が多いはずです。
 映画の半分以上に渡り、登場人物や動物キャラにオーラが出ますが、その色が変わります。
 でも言葉による説明は無いので、色の意味がまったく分からないと思います。
 アニマ(ヒロイン)が自己紹介をする場面があります。
 無意識に潜む女性部分とか・・。
 難しい言葉が続くので、主人公(智也)には、バランスボールで遊ばせます。
 
 ところで私たちは日常生活で、すべてを言葉にできるでしょうか?
 なぜ今、これをやっているのか?
 なぜ自分は、これが好きなのか?
 恋愛でもそうだと思います。
 相手をなぜ好きなのか?
 実は、言葉にできないのではないでしょうか・・。


シェアしましょう !



コメント

  1. どせい より:

    この映画のテーマの一つが外応をキャッチすることであっても、それについて、全てを言葉で説明していないのだと思います。登場人物やキャラのオーラの色を変えて出すけれど、それについても、言葉では説明しないのだと思います。
    むしろ、アニマが無意識に潜む女性部分について説明するシーンでは、主人公はバランスボールで遊んで、せっかくの説明を聞いていない状況になっているのだと思います。
    私たちの日常生活にあてはめれば、実は、多くが言葉にできなくて、「なぜ、これをやっているのか」「なぜ、これが好きなのか」さえも言葉にできなくて、むしろ言葉で説明できることの方が、少ないくらいだと思います。ワンネスが、外応やオーラの関係を言葉で説明しないのは、私たちの日常生活とも同じで、そういう意味では、非常に「現実的」だと思います。

  2. まるこ より:

    外応が出現しているのに気づかなかったり、オーラが出て色が変わっているのに分からなかったり・・・、まるでこれまでの私たちの日常生活そのものだと思いました。恐らく私たち人間は、自分たちの外の世界についてほとんど気づいていないし、分かっていないのだと思います。でも、無意識レベルではそのすべての情報を拾って存在し続けてきたのだと思います。その結果が私たちの日常生活でもあるのだと思います。本に例えれば、私たちの日常生活は言葉が書かれている行だけで描写できるものではなく、行間の部分がとてつもなく大きいのだと思います。ワンネスではその行間が様々な形で表現されているのかもしれないと思いました。

© 2015 森田健 All rights reserved.