絵コンテで気に入っている箇所の続きです。
ヒロインの容子が四次元を通過している様子です。
手を広げて楽しそうです。
上昇しているのでお尻とか足まで見えています。
私の説明文はこうです。
「トンネルの様子は広角で撮ったように描く。内部は白くて丸い模様がある。ゆっくり移動させる(飛ばせる)ことがポイント。レールで超ゆっくりと近づける」
俳優は青いマットの上で演技することになります。
そこにレールを敷き、カメラをゆっくりと近づけます。
なぜこんなことをして撮るかというと、見ている観客のほうにゆっくりと近づいていくのです。つまりその動きに「積極性」が見て取れると思うからです。
考えても見て下さい。カメラを逆に動かしたらどうですか?
観客からだんだん離れていくとすれば、容子は飛んでいるという状態に負けていることに見えると思います。
容子、楽しそうです~観ているこっち側もワクワクしてきます。。視点の向け方で、負けてない容子を映して・・に、なんか勇気をもらうような、です。(^^)
ヒロインの容子は、手を横に広げて、四次元を通過するのですね。
トンネルの中は白くて丸い模様があって、ゆっくりと飛ばすことがポイントなのだと思います。見ている観客の方にゆっくりと近づいてくることで、容子が、両手を広げて飛びながらも、飛んでいる状態に負けていない、積極性を表せるのだと思います。
ゆっくり移動させることがポイントってとても興味深いです。広角で周囲がたくさん写り込んでいて…そういう中で手を上げて足まで見せてゆっくりカメラが近づいてく…観客からするとゆっくり近づいてく…。なんかレールで超ゆっくりというのが凄いと思います。ちょっと見たことないようなシーンに思うし…しかも楽しそうなのだと思います。4次元の移動で三次元の私なら…わ~って大騒ぎとか不安でイッパイになってしまいそうだけど…そうではないヒロイン、そしてカメラワーク…さすが風船で遊ぶ彼の彼女だと思いました。
四次元に向かって飛ぶというシーンを見せるだけならば、向こうに飛ばすとか、横に飛ばすとか、どの角度から撮影しても、飛んでいく容子を表すことができるのだと思います。でも、このように広角で、両手を広げ顔を上げてゆっくりとこちらに近づいてくるように撮ることで、容子の、飛ぶことに対する積極性を表すことができるんだと思います。他の方向からの撮影では表せないんだと思います。飛ぶ先には何があるのか、容子はもちろん、観客もわからない。それでも容子は両手を広げ、風を受けながら飛ぶのだと思います。
容子も初めての四次元体験にも拘わらないのに、状況に対して積極的なのだと思いました。近づいてい来ることで、容子の状況に負けてない積極性を表現するのだと思いました。容子が外に外に向かっていく感じで素晴らしいシーンになるんだと思いました。