映画「和」 主体性を殺すことが万人に対し、与えること

2014/01/09 8:06 AM

 20140106151650DSC00613sターンスタイルの無指向性 
 ターンスタイルアンテナが無指向性だということを説明しているゼミの先生です。
 このアンテナも偶然に発見されました。
 日本ではなくアメリカでです。
 当時、テレビ放送が始まろうとする直前で、このアンテナはエンパイアステートビルの上に設置されて、ニューヨークで初めてのテレビ放送が開始されました。
 日本でも同じ動きがありましたが、アメリカは売ってくれない。そこに登場したのが僕のゼミの先生です。ターンスタイルアンテナを上回るスーパーターンスタイルアンテナを開発して、それで日本のテレビ放送が開始されました。
 僕が頼まないのにこのアンテナの説明をしたのは、それがあったからでした。
 ターンスタイルアンテナを発明したアメリカ人は東北大学の助教授だった佐藤先生(ゼミの先生)を訪ねます。ふたりが握手をしている写真が佐藤先生の家に飾ってあります。
 テレビ放送は万人にまんべんなく電波を届けなければなりません。だから指向性があってはならないのです。
 無指向性というと主体性を殺しているように感じます。
 でも主体性を殺すことが万人に対し、与えることなのです。


シェアしましょう !



コメント

  1. みっく より:

    もりけんさんが持たれているアンテナ、四方に線が出ているのがよくわかります。先生は万人に電波を届けるスーパーターンスタイルアンテナを開発されて、日本のテレビ放送の超大元だと思います。年末だったか、年始だったか忘れましたが、何かの番組の中で、テレビの歴史を振り返るというのをちらっと見ましたが、それはどんな番組をどんな人がやってたか・・というものでした。それらも全部、このアンテナのおかげだったんだと思います。
    無指向性・・というのは、意思を持ってないのと同じなんだと思います。主体性が無い方が万人に対し与えることができる・・というのが、とても考えさせられます。強い意志を持ち、主体性を持つことが、よしとされている空気があるように思います。でもそれは自分にはいいかもしれないけど、万人に与えるというのではないんだと思います。万人に与える・・というと、もりけんさんの大学の人間学の勉強の「愛」を思い出します。実際に、無指向性のアンテナは、万人にテレビ映像をというものを与えたのだと思います。見る人を選ばなかったんだと思います。

  2. 和佳 より:

    まずアンテナの発見が指向性持ったものも持たないものもなんだか偶然だってのにおおおおおってなりました。アンテナ史というのがあれば…大転換期が偶然史みたいな感じなんだなっておもいました。そこにスーパースタイルアンテナというのを…先生が開発されたのだなと思います。なんかすっごい転換期の そのまさに渦中の方の画像を見てんだなぁっておもって…なんというかもうアンテナ開発されたのがスゴイと思います。…まだ知られざる映画の和のなにか、凄さを体現したみたいなお話なんじゃないかなって感じました。なんていうか…開発国はほんとにそれ売れる技術だし利権いっぱいだし利用法まだ未知だし…独り占めしたくなるとおもいます。先生が偶然にやってきたそれを上回るものを開発されたから(すっごい大変なことに思います。)…万人に伝播が届いて今のように公共の電波としてテレビを楽しむことができてるんですね。ほんとにどんだけすごいことなんだとおもいます。設備のある人、特殊な技術や情報を持ってる人だけの独り占めこそが……なんていうか…古代からずーっと「勝ち」ってされてきたことだとおもうから。なんか…それを偶然にも立ち向かいそして上回る開発って…めちゃすごい反転的なことおこったんじゃないかなっておもったです。今は老若男女どこにいても数万円の設備でテレビをみることができます。(このお手軽さはPCとか携帯がちょっと目じゃないような)これって実は…全然あたりまえじゃないんじゃないだろうか…って気がします。なんかこう広く利用されるようになったのって…森田さんの著書の色々も安価でちゃんと本屋や映画館で公開され万人がてにとれる状況で…そう思うとさらに師弟ですごいショットです(ひっくり返りそうになた)日本の先生ががんばった…なんかノーベル賞とかあげたいぐらいです。(科学賞も平和賞も)こういう動きがあったから…テレビは身近でなんだか特殊じゃない娯楽(ある意味スタイルが薄いというか…主義主張の箱ではないようなとこがあるかなって)のはこにもなれたんじゃないかなって。むーなんか宇宙の創造のお話に感じてきて…先生は仏様かとおもったです。そして同時にそこに神をかんじるお話と映像みたいに見えてます。電波の性質もおもうし…そして先生はどんな話し方でどんなことお話されるんだろ、今 興味津々で、楽しみです。…一足先に写真拝見出来て嬉しいです

  3. こはな より:

    日本が世界の動きと同じく、テレビ放送が開始された背景に、先生の登場があったのだと思いました。先生の開発のお陰だと思います。それに伴い、八木教授の発明した八木アンテナが各家庭へ普及し、小3の森田君は、そのアンテナを見ていたのだと思います。アンテナを持っているのは森田監督で、先生がお話しています。そしてこのお話も伝えられて普及され、与えられていると思いました。

  4. まるこ より:

    テレビ放送が成り立っているのは指向性のあるアンテナがあるからだと思っていました。でも万人に電波を届ける無指向性のアンテナが無ければ、そもそも指向性のアンテナが受け取る電波が届きません。指向性のアンテナがどんなにシャープで優れた性能を持っていても、電波が与えられなければ受信することはできないのだと思います。それは私たちがいくら優れた肉体を持っていても、空気がまんべんなく存在しなければ生きていけないのと似ています。テレビ放送というシステムが成り立っているのは主体性のない電波発信が存在することが大前提になっているのだと思います。そんな大前提になる無指向性アンテナを日本に供給されたのが佐藤先生でいらっしゃるのだと思いました。先生の師でいらっしゃる八木博士は世界で初めて指向性のあるアンテナを開発されました。しかしその指向性のあるアンテナをテレビ放送という現代に無くてはならない情報技術に役立てることができたのは、佐藤先生が無指向性のアンテナを開発されたからなのだと思います。師弟共に本当に偉大なお二人の恩恵を受けていることを全く知らずにずっと暮らして来たのだと思いました。お二人のことが映画「和」で紹介されることは、本当に素晴らしいことだと改めて思いました。

  5. どせい より:

    アメリカがアンテナを売ってくれなくて、代わりに、先生の発明された「スーパーターンスタイルアンテナ」を使って、日本のテレビ放送が開始されたのですね・・。佐藤先生は、日本の放送にも、多大な貢献をされている方だと思います。ターンスタイルアンテナを発明したアメリカ人が、逆に日本に尋ねてきて、おふたりが握手をされたというエピソードもすばらしいです。

    もりけんさんは、大事な情報を伝えてくれてますが、ご自身も無指向性だと思います。無指向性であるがゆえに、大事な情報も入ってくるし、発信されるときも多くの人にも伝わっていくのではないかと思います・・。無指向性は、主体性を殺しているとも感じられるのですね。アップしてくださった写真は、映画の中のワンシーンですが、見ていると、映画の内側も外側も、繋がってくるような感じがします。これまでのアンテナの歴史も、佐藤先生の発明も、インタビューをされる森田監督も、それを見る観客も、何だか繋がっているのではないかと思います。無指向性であるからこそ、みんなが繋がっていられるのかもしれないと思います。

  6. 小町 より:

    アンテナが無指向性を持つことでテレビ放送が可能になっていると初めて知りました。アメリカが偶然に発見して、日本に売ってくれない事態になっていたことに、佐藤先生がそれを上回るスーパーターンスタイルアンテナが日本のテレビ放送を支えたって、先生、すごくカッコいいし、アメリカもえーーってなったと思います。もりけんさんの持っているアンテナがそうなんだとじっと見つめています。方向性が無いから、テレビはウケたと思います。それはアンテナがそうだったというのもありなんだと思います。誰もがその恩恵を受けています。主体性で突き進めば、必ず衝突してしまいます。そのこともアンテナのことで考えさせられています。アンテナはアメリカでも日本でも偶然の産物だから、美しさがあると思ってきます。シンプルなのに見飽きないです。アメリカ人のアンテナの発見者が佐藤先生を尋ねて、握手していること、素敵です。小三の森田君が佐藤先生のお話に耳を傾けている気が写真を見ていて、思ってきます(笑)

  7. まりん より:

    インタビューされてる先生はとっても嬉しそうです。この無指向性のアンテナを開発されたのは先生で、このアンテナのお陰で私たちはテレビを見ることができるんだと思います。今日伺うまで全く知らなかったコトです。知らなくても、生まれてからずっとこのアンテナのお陰でテレビの恩恵を受けてきて、与えられ続けてきたんだと思います。電波が360度に飛んでいくアンテナは、万人に電波を与えるコトができるって本当にその通りです。アンテナの世界から、核心をつくような視点がめちゃくちゃキました。そんなアンテナのお話をもりけんさんから伺うコトができて、とっても嬉しいです。アンテナのことも、、もりけんさんの視点にも一生気づかないと思うからです。

  8. 桃有 より:

    ターンスタイルアンテナを発明したアメリカの方と佐藤先生は、二人握手を交わしたのだと思います。国の思惑を超えておなじ研究した方同士お会いするなんてとても素敵なお話だなと思いました。日本でテレビ放送ができるようになったのは、こうして研究してきた達のおかげなのだと思いました。ターンスタイルアンテナは偶然に発見されたものなのだと思います。ここにも無指向性のようなものを感じるなと思いました。目指すものを持たないことで、万人に与えることができるのだなと言うことを思いました。

  9. なんしぃ より:

    八木博士の発明した、八木アンテナのお話から、スーパースタイルアンテナのお話につながり、アメリカから開発者が訪ねて来たお話へと繋がっていったのだと思いました。与えるということは主体性を殺しているというお話は、与えるということを根本から考え直すきっかけになると感じました

© 2015 森田健 All rights reserved.